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小林よしのり
2019.5.14 09:48日々の出来事

佐藤浩市は男である

佐藤浩市は映画の総理役で、おなかをこわすキャラにして
もらったと言ったら、安倍首相を揶揄しているからダメ
とか、同じ病気の人を傷つけるとか、ネトウヨどもが
ギャーコラネットで騒いでいるらしい。

わしは佐藤浩市を「三流役者」とは思わない。
権力に対する批判精神を持っているのは立派なことだ。
権力に追従する人間と、権力と戦う人間なら、権力と
戦う人間の方が上質だと思っている。

権力を揶揄する精神がバッシングされる国は、全体主義
の国であり、独裁国家である。
ネトウヨは中国や北朝鮮が大好きなのだろう。
ナチス・ドイツが彼らの理想ではないか?

わしは「保守」だが、権力を守る人間ではない。
「公」を守る「保守」であり、それが本物の「保守」
だと信じている。
天皇は「公」の体現者だから、天皇は守る。
だが、天皇を政治利用しかしない権力は批判する。
非常にシンプルな「保守」思想である。

権力に対する批判精神だけは失ってはならない。
佐藤浩市はそれを持っているから男である。
・・・と言ったらフェミ系ヒステリーが怒るな。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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